皆様、こんにちは。
大変多くの方に
「どうして 千輪 chirin では 自転車を販売しないのですか?」
と 言う質問を受けましたので
整理したいと思います。
僕は、自転車が大好きで、自転車専門チェーン店に就職し、
約12年間 勤務しました。
好きな自転車に関われる仕事なので、楽しい日々でした。
一方で、自転車の様々な問題が一向に解決しない事に 無力さも感じていました。
街には 粗悪自転車、盗難自転車、放置自転車、暴走自転車が溢れています。
そしてお店では、修理で持ち込まれた自転車に修理費用をお伝えすると
躊躇いもなく 使い捨て感覚で 買い換える人が 何と多いこと。
自転車が売れることは お店としては 有り難いことです。
でも ちゃんと修理すれば、まだ何年も乗れます。
自転車好きの僕は、複雑な心境でした。
そして、いつしか自転車を販売する事が 楽しくなくなっていきました・・・。
使い捨て感覚だから、激安粗悪自転車を買ってしまう。
使い捨て感覚だから、自転車盗難の罪の意識が低い。
使い捨て感覚だから、放置して撤去されても、引取りにも行かない。
使い捨て感覚だから、大切に乗らない、乱暴に乗り倒す。
そして、本来 エコな乗り物であるはずの自転車が
使い捨て型の大量生産、大量廃棄で 環境に負荷を与えてしまっている。
ならば一人ひとりが、自分の自転車に
使い捨て感覚ではなく 愛着を持てるようになれば
上記のような様々な問題が軽減・解決できるのではないか?
と いう考えに至りました。
そこで 自転車の販売は、自転車専門店にお任せして
僕は、基本的には自転車を販売しないお店にしようと考えました。
その代り 一般の自転車店では、なかなか扱うことのできない
実用性とデザイン性を兼ね備えた 自転車小物・部品ばかりを豊富に揃えたお店。
そんな素敵な小物・部品を実際に手に取って見ることができれば、
取り付け後のドレスアップした自転車を思い描き 今乗っている自転車にもう一度
目を向けるきっかけになるのではないか?
そんな想い・考えからはじまったのが、
「じてんしゃ雑貨店 千輪 chirin」 です。
例えば、壊れたベルを お気に入りのかわいいベルに交換してみる。
たった それだけで 自分の自転車に愛着が湧いてきます。
結局のところ、
「自転車をもっと楽しみましょう~!」
という事です。
チリン チリン♪
千輪 chirin